FX投資で目標金額の設定は危険【1日いくら稼ぐ←初心者は絶対にお勧めしません】

FX（外国為替証拠金取引）は、投資商品の中でも特に人気が高く、このFX特有のレバレッジと呼ばれる「少ない資金で大きなお金を動かせる（取引できる）」というのが魅力です。

FXに限らず全ての投資に言えますが、投資とは「お金を働かせてお金を得る」という、まさに不労所得そのものなので、個人的には「やらない時間が勿体ない」と強く思っています。

※「投資をしない時間＝人生の損失」という事を詳しく書いた記事がありますので、ご興味がありましたら是非ご覧になってみて下さい。

とはいっても、当然「投資」にはリスクが付きものです。

無謀な取引に走れば、それは投資では無くギャンブルとなり一瞬で破滅するという怖い一面もある事を忘れてはいけません。

FX投資で大損（あるいは破滅）する一番の原因は「ギャンブル要素の高い取引をする（超高レバレッジ）」で間違いないと思いますが、それ以外に初心者がついついやってしまいがちな危険思考に「1日の目標額を設定する」と言うものがあります。

つまり、FXで「1日1万円を稼ぐ！」と言った感じで目標設定して取引するという事です。

投資において目標設定することは必ずしも悪い事ではありませんが、経験の浅い初心者にはお勧めしません。

以下では、FX投資において「目標金額の設定」が危険な理由について詳しく説明していこうと思います。

FX投資において1日の目標金額を設定するのが危険な理由

最初に、FXにおいて「1日1万円を稼ぐことを目標にする！」といったような「1日の目標金額」を設定するのが危険な理由を挙げてみます。

• 基本的に投資で稼げるかは相場次第
• 何が何でも稼がないとダメという焦りが生まれる
• 負けた次の行動が危険になりやすい

他にも色々と理由はあるかと思いますが、代表的なものをピックアップしてみました。

以下で、それぞれさらに詳しく書いていきますね！

基本的に投資で稼げるかは相場次第

まず根本的（かつ基本的）な考え方としては、投資で稼げるかどうかは完全に「相場次第」だという事です。

FX（投資）では「買い」と「売り」の取引しか存在しなく、買いで取引した場合は値が上昇すればプラス、逆に値が下がればマイナスに…

逆に売りで入った場合は、値が下がればプラス、上がればマイナスと言った感じで取引そのものは凄くシンプルなシステムなんですね。

取引は「買い」と「売り」しかないので、普通に考えれば2分の1の確率で勝てる事になります。

・・・でも、実際にやってみると痛いほど良くわかりますが、そう都合よく勝てる人は少ないはずです。

取引をして思惑通りに行けばプラス（利益）になりますが、逆に思惑と外れてマイナス（損失）が出た場合、たったそれだけで手詰まりになる事も少なくありません。

例えば、マイナスが出た時「プラスになるまで待つか」「損切するか」の選択があります。

「プラスになるまで待つ！」と決めても、その日のうちにプラスに転じなければ「その日の利益」を出すのは不可能ですし、もっとマイナスになる事も投資の世界では普通にあります。

また、損切してまた新たに取引しても勝てる保証はありません。

この事から分かるように（実際に取引すればもっと分かる）、「1日の目標金額」を毎日達成させるのって、かなり無謀と言うか無理に近いものがある事に気が付くはずです。

いくら勉強しても先の相場を100%読むことは不可能ですから、1日いくら稼ぐという短期での目標では無く、1ヶ月のトータルでプラスを目指すといったように、ある程度長期的スパンで目標を立てた方がまだ現実的と言えます。

何が何でも稼がないとダメという焦りが生まれる

1日の目標金額を設定すると、頭の中が「何が何でも稼がなきゃ…」という思考になります。

こういう思考が生まれると投資において以下のデメリットが生まれます。

• とりあえずポジションを持っていないと不安
• 本来の投資スタイルから外れた取引になる

とりあえずポジションを持っていないと不安

FXで利益を出すには、ポジション（売り買い）を持っていないと何も始まりません。

「1日にいくら稼ぐ」という目標がある場合は、その日のうちに自分で決めた目標金額を達成しなくてはいけないので、「早くポジションを持たなきゃ・・・」という焦りと不安が生まれやすいんですね。

FXをやっていると「ポジポジ病」という言葉を聞いたことがある人も多いかもしれませんが、これは「ポジションを持ちたくて仕方ない状態」の人のことを言います…

ポジポジ“病”と言われるくらいなので、何も考えずにポジションを取る行為が如何に危険かが分かりますよね。

本来の投資スタイルから外れた取引になる

投資は実際に自分の持っているお金が増えたり減ったりするわけなので、これほどまでに感情移入するものは他にそうあるものではないです。

「何が何でも稼がなきゃ…」という焦りや不安の感情…

そして、「儲けられる」という欲など。。。

FXで勉強しても絶対に勝てるようにならない理由の一つは、どんなに勉強をして知識を詰め込んだとしても「欲に勝つことは出来ない」からです。

つまり、こういったチャートの形になった時だけポジションを取るって決めていても、ふとチャートを見ると「やっぱ買って（売って）おこうかな」と本来のスタイルから外れた取引をする人はメチャクチャ多いです（汗

また、1日にいくら稼がないといけないという焦りがある場合も同様です。

上記では、FXで勝てるか勝てないかは相場次第と書きましたが、1日にいくら稼がないとダメという自分の中での目標がある場合は、「相場次第」という当たり前の事実を無視した取引になりがちです。

⇒ 本来のスタイルとは外れた取引だけど、勝たなくてはいけない…（これはもう、投資では無く完全にギャンブルの域ですね）

※ギャンブルと言うのは、自分の欲に従って取引を行っているとほとんどの人は負けるように出来ているので、投資でギャンブル要素を混ぜると1次的な価値はあっても、勝ち続けるのは宝くじの高額当選くらい難しい確率になってきます。

負けた次の行動が危険になりやすい

人は投資でマイナス（損失）が出た時、「何が何でも取り戻したい！」という思考が働きやすいものです。

⇒ 投資でお金が減ってしまったら、投資で取り戻したいという気持ちが働くのはごくごく当たり前の事でもありますよね。

このように、ただでさえ人は失ったお金を取り戻したいと思う傾向が強い生き物ですが、「1日にいくら稼ぐ」と決めた状態で損失が出た場合は「何が何でもその日のうちに取り戻さなくてはいけない」という思考になります。

⇒ 冷静に考えると超危険な思考ですよね（汗

この状態だと、もう自分の投資スタイルを保って取引をすることはまず不可能で、無茶なポジションばかり取りに行くというような取引になってしまいます。

その結果、さらにマイナス（損失）を大きくしてしまうだけで終わってしまうという人が投資では後を絶ちません…

ここまで書いてきたことを読んで、如何に1日に目標金額を設定することが無謀かつ危険なことであるか理解できたかと思います。

最後に…（まとめ）

以上、FX（投資）自体はやらないほうが勿体ないくらい収益の柱としては魅力的なものですが、リスクがあるというのは絶対に忘れてはいけません。

そして、やり方次第では投資の域を超えて「ギャンブル」という、全く別物に変わります。

⇒ よく混合しがちの人がいますが、投資とギャンブルは全くの別物です。

特に、1日にいくら稼ぐといったような「1日に稼ぐ目標金額の設定」は、ほぼ再現性が無く投資においてマイナスに働くことがほとんどなのでお勧めしません。

⇒ FXを始めたばかりの初心者は特に注意して方が良いです！

・・・とはいっても、投資で目標設定をして稼ぎを出している人を多く見てきましたので、絶対にダメという訳ではありません。

ただ、上記で書いたきたリスクがあるということは常に念頭に入れておく必要があると言えます。