FXでは「スキャルピング」と呼ばれる取引があって、これは簡単に言うと超短期で売買を繰り返す手法となります。
このスキャルピングが魅力的に思う部分というのは、恐らくは「超短時間」で結果が出て、勝つことが出来れば一瞬にして儲けを出すことが出来るという所だと思います。
なんでそんな取引が出来るのかは後述しますが、もちろんスキャルピングにもデメリットはあって、実際にやってみると分かりますがメチャクチャ難しいです(汗
僕は今は2~3日で決済するスイングトレードを主として、後は中長期でじっくりポジションを持っていることが多いですが、昔はスキャルピングにもハマっていた時がありました。
これは僕の経験談ではありますが、率直に言ってスキャルピングはあまりお勧めはしないです。
僕に限らず結構なトレーダーが「スキャルピングはお勧めしない」と言うことが多く、その発言からも如何にこの取引が難しく、なかなか勝てないかが伺えます。
もちろん、勝っている人もいますが、ホントつくづく凄いなぁ~と感心します。
以下では、僕が実際にスキャルピングをやってみて感じたデメリットやお勧めできない理由について詳しく書いていきます。
もくじ
スキャルピング取引について
まずスキャルピング取引とはどんなものかを説明したいと思います。
スキャルピングを簡単に言うと、「超短期売買」といったところですが、同じく短期売買であるデイトレードの比ではありません。
どれくらいの時間という明確な線引きはありませんが、スキャルピングは数秒~数十秒、数分といった僅かな時間で取引を繰り返し、少しの為替差益を積み重ねて利益を得るという手法です。
商売で言う薄利多売と全く同じ認識で良いかと思います。
薄利を何度も狙う手法になるので、1日にポジション(売り買い)を取る回数は、平均して20回~30回ともいわれています。
まあ、売り買いする頻度は相場にも左右されるかとは思いますが、状況によっては1日に100回以上も売買を繰り返すことは普通にあるそうなので、一般的に資産運用として投資をしている方からすれば、かなりイメージとはかけ離れた投資方法だと言えます。
確かに僕も以前にスキャルピングをやっていた時は、1日の取引回数が10回以下と言うことはまず無かったと思います。
最低でも20回とか、それ以上は普通に取引をしていましたね。
ちなみに、小さい為替差益を狙う取引になるので、儲けを出すためにレバレッジはかなり高くして取引するのも特徴と言えます。
といった感じで、スキャルピング取引の特徴をまとめてみると、、、
- 超短期売買(数秒・数十秒・数分)
- 薄利を狙うトレード(僅かなpipsを狙う)
- 薄利を狙うので1日の取引回数が多い
- 利益を出すためにレバレッジは高めが多い
僕がスキャルピング取引をお勧めしない理由(デメリット)
では、ここからは僕が実際にスキャルピング取引をやってみて「お勧めしない理由(デメリット)」の話をしていきます。
僕がお勧めしない理由としては、
- スキャルピング取引を禁止している口座が多い
- 手数料が積み重なって高くつく
- 取引回数が増えれば増えるほどリスクも増
スキャルピング取引を禁止している口座が多い
まずこれは、お勧めしないというか「注意」でもあるんですが、実はFX口座ではスキャルピングをしていいFX会社と、禁止しているFX会社があります。
比率で言うと、スキャルピング取引を禁止しているFX会社の方が圧倒的に多いです。
逆に、スキャルピングが出来るということを推しているFX会社もあるので、そういった口座を選ばなくてはいけません。
スキャルピングというのは超短期売買のトレード手法となるので、禁止している業者は「スキャルピング禁止」と謳っていることはありません。
- 短時間での売買(注文)を繰り返し行う行為
- 短時間における連続した取引行為
上記のような文言が利用規約に入っている場合は、スキャルピング取引が禁止という認識で良いですね。
ただ今はネットで簡単に情報が得られるので、もしスキャルピング取引をしたい場合は「スキャルピングが出来るFX口座」といった感じで検索すると簡単に調べることが出来て確実です。
ちなみに、スキャルピング取引が禁止されている口座で超短期売買を繰り返し行うと、口座が凍結される恐れがあります。
なので、数秒とか数分での取引を繰り返し行おうとする場合は、今使っている口座(開設しようとしている口座)が、必ずスキャルピング可なのかを確認してから行う必要があります。
上記のことから、スキャルピング取引を行うには「使用できるFX口座が制限される」という事と、知らず知らずにスキャルピングを行うと「口座が凍結されるリスク」があるという事ですね。
手数料が積み重なって高くつく
昔のFXは売買をする度に「手数料」が掛かりましたが、今は「手数料無料」が一般的です。
・・・が、完全に手数料が無くなったという訳ではなく、FXでは買値と売値の差であるスプレッドが手数料の代わりになっています。
ポジションと取った時はマイナスからスタートしまが、トレーダーは取引をする度にスプレッドをFX会社に支払っているんですね。
つまり、取引回数と同じだけスプレッド(手数料)も掛かってきます。
※取引をすればするほど手数料が高くなっていくという事ですね!
ここで、例として「1回と取引」と「スキャルピング」を比較してみます。
通貨は「ドル/円」で「スプレッドが1pips」とします。
※1万通貨=100円の手数料
【1回の取引】
ドル/円を10万通貨購入したとして、100pips(1円)取ったとします。
この場合の手数料(スプレッド)は、1,000円になります。
利益は10万円で手数料は1,000円となるので、10万円儲けるのに掛った手数料はたったの1%だけとなりますよね。
【スキャルピング取引】
※スキャルピングでは取引回数を重ねて100pips取りに行くイメージです。
仮にですが、1回の取引で2pips取ったとしたら、100pips取るのに必要な取引回数は50回になります。
この場合、手数料(スプレッド)は取引回数に応じて掛かってくるので1,000円×50(回)で、なんと50,000円にもなります。
10万の利益を出すのに手数料が50%も掛かっているという計算になりますよね。
常時値動きをしているので、あまりスプレッドを意識する人もいないかもしれませんが、”みえない手数料”は取引回数を重ねるごとに威力を発揮してくるんですね(汗
良くスキャルピングをやらない人が言う「やらない理由」で圧倒的に多いのが手数料が高いという部分で、これは僕も全く同意見です。
取引回数が増えれば増えるほどリスクも増
上記で、取引回数が増えれば増えるほど手数料(スプレッド)がどんどん増えていくと説明しましたが、実は手数料以外にも懸念すべきものがあります。
それは、細かく取引を刻んで、ほとんどの取引で良い結果が出せるのかどうかという事です。
スキャルピングが上手い人の取引を見ると、何だか簡単そうに見えてしまって「案外自分でも出来そうだな」と思ってしまう事もあるかもしれませんが、実際にやってみるとメチャクチャ難しいんですよね。。。
利益確定や損切の判断など、これほど瞬時の判断力が要求される取引はスキャルピング以外無いといって良いかもしれません。
少しのpipsを狙った複数の取引なので、1回の取引の判断ミスが致命的になることもあるかもしれません。
なので、慣れていない人がやるとミスにミスを重ねて損失が膨れていくこともあるので、取引回数が多いということはそれだけリスクも多くなるということは念頭に入れておかなくてはいけない部分だと思います。
まとめ
スキャルピングをお勧めしない理由(デメリット)
- スキャルピング取引を禁止している口座が多い
- 手数料が積み重なって高くつく
- 取引回数が増えれば増えるほどリスクも増
スキャルピング取引は、短時間で利益が取れそうな魅力的な手法に見えるかもしれませんが、かなり難しい取引です。
裏目に出れば短時間で資金を溶かしてしまう怖い面もあります。
僕はスキャルピング取引をお勧めしてはいませんが、これは完全に僕個人的な意見です。
世の中にはこの手法で結果を出している人もイッパイいるのも事実です。
なので、もしスキャルピングをやってみたいという人は、メイン口座とは別にスキャルピング専用口座を作って、そこで小額から始めてみるのも良いかもしれないですね!
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