僕は長年FX投資をやっているんですが、当たり前の話ではありますが勝つ時もあれば負ける時もあります。
ただ、経験を積むことで確実に勝率は上がってきて、月トータルでマイナスが出るということはほとんどなくなりました。
とはいっても、始めたころは負けることが本当に多く、順調に勝っていても1回の負けで今までの儲けを一瞬で吹っ飛ばすなんてこともザラにあったりで…
投資では必ずしも「勝率が良い=儲かる」という構図にはならなくて、損失のコントロールも必要になってきます。
この記事を書いている今現在で、FX歴は10年を軽く超えています。
始めたのが2007年頃だったので、もう13年くらいになるのかな…
今でこそ、まあまあ勝つことが出来ているので、周りの人から良く「どうやったら勝てますか?」という質問を頂くことも多くなりました。
でも、どうやったら勝てるようになるというのは「無い」と言ってもいいんですよね。
なぜなら、投資には人間の「欲」と「感情」が思いっきり関係してくるからです。
特に「欲」というのは、人間の本能的な部分なので人によって強弱はあれど誰もが持っています。
なので、どんなに勉強をしたとしても本能的な部分を制御できる人は少ないはずです。
ちなみに、僕がさっきの質問の「どうすれば勝てるか?」と聞かれれば、「とにかく失敗すること」という感じで答えています。
これは、自分自身が経験してきて強く感じたことなんですが、共感できる方も多いはずです。
では、なぜ「とにかく失敗すること」がFXで成果を上げることに繋がるのかを詳しく書いていこうと思います。
人間は欲に支配されていることが良く分かる
何度も何度も言いますが、投資には「欲」がモロに付いてきます。
良く聞く言葉だと思いますが、人間の欲は底なしでキリがありません。
例えば、FX塾のような教室があったとして、「チャートがこういう形になったらポジションを取りましょう」といった感じで「形」があったとしても、ほとんどの人が全然違う場所でポジションを取ったり、とんでもない取引枚数(超高レバレッジ)で取引を行ってしまうという面白いデータがあります。
これはもう、完全に欲に支配されているからですね。
ハッキリ言いますが、欲に任せたまま取引を続けると、ほとんどの人が負けるように出来ているんですね。
まあ、ギャンブルと同じです。
FXでよく失敗する要因というのは、
- 損切が出来ない
- レバレッジをメチャ上げる
色々と失敗することはあるけれど、上記の2点が圧倒的に多いはずです。
損切できない理由
FXを始めると、ビックリするくらい損切が出来ない人が多いんですね。
昔の僕もそうでした。
これは、ポジションを取った後に損が出ると次のような思考が働きます。
「すぐに(いつか)戻ってプラスになるはず」
「損切した直後に反転したらムカつく」
FXを長くやっていれば何度も経験がありますが、損切した後に急反転するのは今でも画面を見るのが嫌です(汗
だって、切らずに持っていれば爆益だった可能性だってあるんですからね・・・。
しかも困ったことに、FXでは損切しない方が圧倒的に勝率が高いという事実もあるんですね!
そのことに関しては以下の記事で詳しく書いていますので、ご興味がありましたらご覧になってみて下さい。
「損切しないと強制ロスカットという不安」と、「待っていれば上がるかもしれないという期待」が生まれますが、欲が強くお金に執着している人ほど、後者の思考回路になる傾向が強いといわれています。
危険なレバレッジで取引してしまう理由
もうこれは「欲」以外の何物でもないですよね。。。
高レバレッジ取引というのは、簡単に言うと「ハイリスク・ハイリターン」の取引です。
FXやり始めの人で、最初に勝って「メチャ簡単じゃん!」「こんなに簡単に儲けられるのか!」「才能あるかも!?」と思ってしまい、次の取引で超高レバレッジで無事死亡(強制ロスカット)するという例はメチャクチャ多いです。
上記はFXの”あるある”で良く言われていることでもあるんですね。
日本では、現在レバレッジが最大で25倍となっています。
※昔は、400倍とか普通にあったんですが規制を受けて25倍が最大となっています。
ただ、海外口座では400倍とか、昔の日本のFX口座のような取引が出来るところもあります。
レバレッジを掛けられるというのがギャンブル要素を強くしている部分はありますよね。
とはいっても、レバレッジを高く掛けて取引できるのがFXの魅力的な部分でもあります。
高レバレッジの取引だと、少しの値動きでも大きく損益が動きます。
どんな動きをするか見たい方は、FX口座で用意されている「デモ口座」で、100万通貨とかで取引して確認してみるのも面白いですよ!
欲をコントロールするには失敗が大事
人間は小さいころから「失敗」をする度に学んで成長していくものですよね。
これは大人になって社会に出てからも変わりませんし、投資でも全く同じことが言えます。
ただ、失敗することは凄く恥ずかしいし、出来れば失敗なんてしたくないですよね。
なので、大人になれば失敗する=恥ずかしいという思考が強くなって、失敗しないような安全な道に行ってしまいがちです。
でも、失敗するなら早い方が良いです!
理由は簡単で、早い段階で失敗を多く経験していれば、それだけ学びの数があって後々失敗することが少なくなります。
これはFXでも全く同じです。
危険なレバレッジでの取引だとか、損切が出来ずに大損するといったことは、こればかりはもう一度「痛い目」に合わないとなかなか治すことが出来ません。
人から「あまり危険な取引はしない方がいいよ~」とか「損切した方が絶対に良いよ」と聞いたところで、聞いたから何となくやっているだけと、実際に経験して身に染みて分かっている場合とでは天と地ほどの差があります。
FXでの失敗とは、基本的に損失が出てしまうということになるかと思いますが、それもFXで勝てるようになるためには避けては通れない道だと思っています。
僕がFXで失敗した経験談をちょこっと・・・
失敗した話を書くのはちょっと恥ずかしいですが、僕はある出来事がキッカケで取引の仕方をある程度はコントロールできるようになったというものがありますので紹介します。
僕がFXを始めたのは、2007年頃なんですが、その直後にリーマンショック ⇒ 世界金融危機という一大イベントがありました。
僕はポンドを中心に取引をしていて、その時にポンド円を全力買いしていたんですね。
その時の為替の動きを知っている人なら分かると思いますが、一瞬で値段が下がって強制ロスカットを喰らったんですね。
FXでは、強制ロスカットを喰らったら資金が僅かしか残らないので「退場」という風に表現され、まさにそんな感じでした。
また新たに資金をFX口座に入金して、再出発を余儀なくされます。
でも、この時の価格変動は異常と言わざるを得ないくらいマジで一瞬で降下したので「FXの怖さ」とか「何があるか分からない」というのを学びました。
今でも欲に目がくらんで危険なレバレッジでポジションを取ってしまいそうになることもありますが、そんな時はいつも「いつ、あの時みたいなことが起こるか分からない」と自分に言い聞かせ、良い抑制力になってくれています。
その後も、損失が出るたびに「どんな取引で負けたか(負けやすいか)」など、自分の癖だったり取引方法を見直すことで、徐々に勝率も上がり、今では月トータルでマイナスが出ることはほとんどなくなりました。
ホント早い段階で痛い目を見て良かったと思っています。。。
FXも失敗の分だけ学びがあるので、損失が出たらついつい感情的になってしまいそうなこともありますが、そこをグッと堪えて次に繋げれば必ずいい方向へ向かうものだと思ってます。
ちなみに、リーマンショックの時に僕が実際に取引をしていた経験談を詳しく書いた記事が以下のリンクになりますので、ご興味がありましたらご覧ください!
まとめ
ついつい「運」の要素が強いと思ってしまいガチな投資ですが、結果を出すのに必要な思考というのはビジネスと変わりは無いんですね。
- 失敗(損)する
- 感情的にならず悪い部分を見極める
- 次の取引に繋げる
僕の周りでもそうですが、一時的な損失が出てもそこから学んで次に繋げるという行動を「継続」出来ている人だけが長期的にFXや他の投資でも成果を上げています。
学びを発見するには行動して失敗を経験する以外ないので、人が言っている情報とかに惑わされずに、自分が良いと思ったことは「とりあえずやってみて」、自分なりに答えを出すというのが特に重要だと思っております。
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