カメラやスマートフォンで撮影した画像をパソコンに取り込んでみると、「あれ…思ったよりも画像が暗いな・・・」「実際の色とは随分ちがうな・・・」ってことが良くあるはずです。
撮影器具というのはレンズも大事ですが、「光」の調整がメチャクチャ大事で、暗い場所での撮影だとなかなか良いショットが撮れないものです。
良く、外だと綺麗な画像が撮れるのに、室内だと画像が暗くなってしまうと言われることが多いのですが、これこそまさに光が影響しているんですね。
⇒ ガチ勢の室内撮影セットを見ると、如何に光が重要かが分かります…
とはいっても、多少暗い画像であっても画像処理ソフト「Photoshop(フォトショップ)」の機能を使えば、限りなく実物の色彩に近づけることが可能です。
また、画像全体を鮮明にして見た目をガラッと良くすることも可能なんですね。
⇒ 画像を取り扱う上で絶対に知っておくべき機能となります。
以下では、「Photoshop」を使って画像の明るさを調整する方法を説明していきますね!
もくじ
色彩を調整するためのお勧め機能について
この記事では、「Photoshop」の「色調補正」という機能を使っていきます。
この機能には画像に映っているアイコンの数を見ていただければ分かるように、かなり多くのパターンが存在します。
全て紹介すると長くなってしまいますので、中でも特に多用する機能をピックアップしますね!
…ちなみに、その機能というのが以下のものです。
▸「レベル補正」
▸「トーンカーブ」
▸「色相・彩度」
▸「明るさ・コントラスト」
上記の機能を使いこなすことが出来れば、画像の色彩をかなり良く見せることが出来るようになります!
レベル補正機能を使って画像の明るさを調整する方法
この錦鯉が写っている画像に「レベル補正」の機能を使って色彩調整していきたいと思います。
※「色彩補正」の機能はレイヤーの上にあります。
「色彩補正」をクリックして、「レベル補正の調整レイヤーを新規作成」を選択します。
画像をズーム機能で拡大すると、小さな四角が無数にあるのが確認できますよね。
この1個の小さな四角をピクセルと呼び、0~255の計256種類の色彩パターンがあるんですね。
それを踏まえて、、、
プロパティ画面に表示されている「RGB」の黄色い矢印の部分は、この画像のピクセルが無い領域を示しています。
つまり、画像のようにピクセルが無い場合というのは、まだまだ修正して見た目をよくする余地が大いに残されているということになります。
そこで、左右の矢印を「山」のギリギリ際まで寄せます。
※真ん中の矢印は、画像の色の変化を見ながら調節すればOKです!
こうすることで、画像のピクセルに色彩0表示の部分がなくなり、一気に鮮やかになるはずです。
↑こんな感じで、元画像と比べてみると全くの別モノと化しています(笑
ちなみに、「色調補正」を設定すると新規レイヤーが追加されます。
レイヤーの左にある目のマークをクリックして付けたり消したりすると、元画像と色調補正した後の画像を交互に見比べることが出来ます。
⇒ どれだけ変わったか見比べる際に使える機能です。
レベル補正機能の「自動補正」を使うのもアリ
この機能は、手動で行わなくても赤枠で囲っている「自動補正」を押すだけで勝手に修正してくれます。
自動補正した画像を見て良ければ特に手動で修正する必要は無いでしょう。
また、↑画像のように最初から色彩が最大値を示していることがある等、画像によってパターンは様々です。
この場合は、一つの大きな山の両サイドに矢印を設置することで良い感じの色彩になったりします。
…いずれにせよ、目視で「いい感じ!」と思うことが1番なので、プレビューの色の変化を見ながら色々と値を動かしてみてくださいね!
トーンカーブ機能で部分的な明るさ調整が可能!
「トーンカーブ」を使えば、画像の明るさを瞬時に調整できます。
まずは、「色調補正」をクリックして、「トーンカーブの調整レイヤーを新規作成」を選択します。
プロパティに対角線のようなグラフが表示されます。
下のラインが「入力値」で、元画像の明るさを表した部分で、左の縦ラインが「出力値」で、変更した後の明るさを表した部分となります。
基本的な使い方としては、斜めに突っ走るラインを上げれば明るくなり、下げれば暗くなります。
ただ、この機能の凄いところは明るさを調整するラインにアンカーポイントを付けることで、部分的に明るさ調整できる点にあります。
⇒ 1部が明るくなりすぎたり、暗くなりすぎるのを修正することが出来ます。
ちなみに、アンカーポイントを打つ場所が間違った場合は、解除したいアンカーポイントをクリック(選択)して「delete」を押せばOKです。
画像の赤枠で囲っているツールは凄く便利です!
画像を見て「ここを明るくしたいな…」という部分にカーソルを合わせて、クリックしたまま↑(上)にスライドさせると勝手に明るさ調整してくれます。
逆に、「ここをもっと暗くしたい」という部分があった場合は、その場所にカーソルを合わせてクリックしたまま↓(下)にスライドさせる感じです。
慣れれば細かな明るさ調整が出来るようになるので、積極的に使っていきたい機能ですね!
色相・彩度を調整して自由にカラーを変更する
「色調補正」をクリックして「色相・彩度の調整レイヤーを新規作成」を選択します。
そうすると、「色相」「彩度」「明度」を調整できる画面が出てきますので、ここを調整することで画像の明るさや色彩などを自由に変更できます。
ちなみに、、、
【明度】⇒ 明るさ
【彩度】⇒ 鮮やかさ
【色相】⇒ 色の三要素の一つ(色調)
↑こんな感じの項目ですが、実際に数値を動かしてどのように変化するか見てみると良いでしょう。
①変更する「彩度」を指定することも可能です。
例えば、「レッド系」を指定した場合はそれ以外の色彩に変更値は作用せず、特定の色彩のみ変更が出来ます。
②手のアイコンをクリックすると、画像から直接「彩度」の値を変更することが出来ます。
※画像の変更したい色の部分にカーソルを合わせ、クリックしたまま左にスライドさせると、その部分の色の彩度が下がり、右にスライドさせると彩度を上げることが出来ます。
↑これも覚えておくと便利です!
コントラスト機能を使って明るさや強さを調整する
「色調補正」をクリックして「明るさ・コントラストの調整レイヤーを新規作成」を選択します。
ちなみに、この機能は明るさと色の強さを簡単に調整できるので、ササッと行いたい場合にお勧めです。
「明るさ」と「コントラスト」の2つを数値を変更するだけです。
※「自動」を押すと自動で良い感じのカラーを選出してくれます。
この機能は細かな設定こそ出来ませんが、
その分、一瞬で作業が出来ますし簡単な色の調整であればこの機能だけでも事足りることも多いので使えると便利です!
最後に…
以上、「Photoshop(フォトショップ)」で画像の明るさや色彩を変更して綺麗に見せる方法を紹介してきました。
カメラで撮影した写真の明るさや色彩が満足のいくものでなても、「Photoshop」の機能を使えば限りなく現物に近づけることが出来るんですね。
画像の見た目というのは、ダイレクトに印象に繋がってくる部分です。
色褪せたような画像だと凄く印象が悪いですよね…(←かなり損です)
逆に、しっかりと編集(加工)すれば「元(実物)より綺麗なんじゃない?…」ってくらいのことが普通に出来てしまいます。(やりすぎ注意)
画像を扱う場合は絶対に習得しなくてはならない技術でもありますし、使わない手はありませんよね!
■「Photoshop」の機能を複数紹介しています!
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ご興味のある方は是非、チェックしてみてくださいね!
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