「機械は水や高温に弱い」というのは何となく理解している人は多いかと思います。
⇒ 防水機能の無いスマホとか水に落とすと一瞬でオワコンですよね…(汗
⇒ また、バッテリーが熱を持って故障したという話も良く聞きますよね!
機械は電気を使って動かすので水に触れると「ショート」して故障の原因になるというのは周知の事実かと思います。
また、機械が熱を持つと正常に作動しなくなることが良く起こります。
▸これは、パソコンも全く同じです。
パソコンは精密機械を多く使っていますので、強い衝撃には注意しなくてはいけないという事は言うまでもありません。
・・・が、そういった物理的なショック以外にも目に見えない「温度」や「湿度」にも注意を払わなくてはいけないという繊細な機械なんですね。
とはいっても、パソコンの適正温度や湿度を理解している人はあまりいないと思います。
確かに、普通に使用しているだけならあまり気にする必要も無いかも知れませんが、少しでも長く使用する上では知っておいた方が良い知識だと言えます。
という訳で、
以下では、パソコンの適性の「温度(気温)」と「湿度」、また気を付けるべき事なんかを詳しく説明していきます。
もくじ
パソコンの適正温度と湿度について(目安)
まず、パソコンを使用するにあたっての適性の温度と湿度についての説明をしていきます。
(多くのメーカーが提示している適性の温度や湿度は以下となります。)
▸適性の温度(室温):5℃~35℃
▸適性の湿度:20%~80%
※パソコンと言っても「デスクトップ」や「ノート」、さらに数えきれないほどの商品があるので、あくまでも目安として捉えて頂ければと思います。
…が、大体のパソコンは上記の温度(室温)・湿度で動作保証されていることがほとんどのようです。
パソコンは特に夏場の高温・高湿度に注意が必要
パソコンを使用するにあたって、一番気を付けなくてはいけないのが、、、
⇒ 「夏の高温・高湿度」です。
真夏になれば住んでいる地域や場所にもよると思いますが、「猛暑日」なんかは35℃とか普通に超えますよね。
⇒ 室温はさらにヤバイことに…
また、真夏はジメジメ感じることが多いくらい湿度が高くなりますので、精密機械であるパソコンにとって夏は一番取扱いに気を付けなくてはいけない時期と言えます。
逆に寒さは問題視しなくても良いのか?
逆に真冬日とかのメッチャ寒い時期なんかは大丈夫なのかって気になった人もいるかも知れません。
上記で、メーカーが動作保証しているパソコンの温度(室温)は「5℃~30℃」って書きましたよね。
じゃあ、5℃を下回ったら正常に動作しないのかと言うと…
確かに、真冬日とかの寒すぎる場所で精密機械を使おうとすると動作が鈍いというか、正常に動作しない事もあります。
ただ、5℃を少し下回る程度でパソコンの動作に支障が出るという事はほとんどないですね。
それに、パソコンを起動すれば嫌でも熱を発して本体の温度が高くなります。
その熱を冷ます為に「冷却装置(ファン)」が常に回っている訳ですが、それほどまでに精密機械は熱に弱いんですね。
なので、寒い時期は外気で熱を冷ますことが出来るので、結露さえしない限りパソコンにとっては快適な環境と言えます。
暑い時期の「熱暴走」に要注意!
パソコンが熱くなりすぎると「熱暴走」という症状を引き起こすことがあります。
熱暴走の主な症状としては、、、
- いきなり電源が落ちる
- 勝手に再起動する
- パソコンの画面が固まる(フリーズして動かない)
- エラーが頻繁に出まくる
- データの一部が破損(消える)…などなど
…と言った感じで、もう故障の一歩手前というかほぼ故障したような症状が頻発します。
※このまま使い続けると、故障して使い物にならなくなるので要注意…
↑もしこのような症状が出た場合は、まずは本体を手で触ってみて熱さを確かめます。
「いつもより熱い」「異常なくらい熱い」という場合は熱暴走を起こしている可能性が高いので、パソコンの電源を落として休ませる必要があります。
熱暴走が起きた時の対処法について
熱暴走と思われるような症状が起こったら、上記でも書きましたが先ずはパソコンの電源を落として休ませるのが最優先です。
その上で、クーラーで室温を下げるなど温度(室温)の見直しが必要と言えるでしょう。
そして、熱暴走が起こった場合に特に注意していただきたいのが、、、
- パソコン内部にホコリが溜まっていないか?
- 冷却ファンが壊れていないか?
- 置き場所に問題は無いか?(デスクトップの場合のみ)
パソコン内部にホコリが溜まっていないか?
パソコンには熱を外に逃がすために通気口が複数あります。
定期的に掃除をしていないパソコンだと、通気口など穴という穴にホコリがビックリするくらいビッシリと詰まっていることも良くあるんですね。
そうなってしまうと、そのホコリが通気性を阻害してパソコン内部から熱が外に逃げにくくなってしまいます。
その結果、内部の温度がどんどん上昇してしまって熱暴走を引き起こす原因になるという訳です。
なので、パソコンにホコリが溜まっていないかの確認と定期的な掃除を怠らないようにする必要があります。
冷却ファンが壊れていないか?
パソコンの電源を付けると、パソコンに熱が溜まらないように冷却ファンが常に作動した状態になります。
⇒ 冷却ファンとは、小型の扇風機のような感じでグルグル回転する装置です。(電源を付けると何かが回っているような音がしますが、それは冷却ファンが作動している音なんですね)
パソコンの電源を付けている時は常に冷却ファンが回っている状態なので、パソコンの部品の中でも最も壊れやすい箇所でも知られています。
この冷却ファンが壊れてしまっていれば、熱を冷ます装置が正常に作動していないも同然なので熱暴走を起こしやすくなるリスクが高まるのは想像が付きますよね!
冷却ファンは回転する部分となるので、パソコンの電源を付けた際に「いつもよりも音が変」「異常な音がする」と言った感じで異音がある場合は要注意です。
置き場所に問題は無いか?(デスクトップの場合)
これはデスクトップPCを使用している場合の注意点でもありますが、本体の置き場所によっては熱暴走を起こしやすくなるんですね。
例えば、デスクトップの本体は大きいので机の下とか、見えにくい場所に隠すように設置する人も多くいます。
当然、パソコンに電源を付ければ冷却ファンが回って熱を外に逃がそうとしますが、冷却ファンと壁がくっ付くような感じの場所に本体と置いてたり、熱がこもりやすい場所に本体を置いていた場合は熱暴走のリスクが一気に高まります。
なので、デスクトップPCの場合は本体を置く場所にも注意が必要です。
何れにしても、熱暴走の症状が頻発する場合は、
そのまま使い続けると故障して使い物にならなくなる危険性があるので、まずは電源を落として休ませると同時に、熱暴走が起こったと考えられる原因を探り、解消してから再度使用するようにした方が良いですね!
高湿度の「結露」には十分注意を!
夏場は特に湿度が高くなりがちなので、この時期は特にパソコンの取り扱いには注意が必要と言えます。
…とはいっても、メーカーが動作保証している最大湿度は「80%」…
80%っていうと結構高く感じるので大丈夫だろうと思う人も多いかもしれませんが、部屋の湿度は生活環境によってもかなり変わってくるので場合によっては注意が必要な事も多々あります。
例えば、
- 洗濯物を室内で乾かしている
- 観賞魚を飼育している
といった感じで、室内に「水」があると、空気が触れている面から水はどんどん空気中に逃げて行って湿度上昇の原因となります。
僕は熱帯魚を飼育していますが、部屋に水槽があると季節とか関係なしに1年通して常に湿度が高いです。
湿度がメチャクチャ高い場合は、窓ガラスに水滴がビッシリと付いていることがあります。
⇒ 結露です!
結露というのは、湿度が100%の状態で起こる現象ですが、勘違いしてはいけないのが結露が起こったからと言って部屋全体の湿度が100%という訳では無いです。
とはいっても、結露が頻繁に発生する場合は部屋の湿度が高い可能性もあるので注意した方が良いですね。
結露を抑えるには…
結露を抑える方法としては、「換気」するのが手っ取り早いかと思います。
例えば、湿度がメチャクチャ高い部屋だったとしても、窓をバッと開けてしばらくすると湿度は結構下がるものです。
窓を開けることで、室内の湿度タップリの空気と外の空気が入れ替わる為、湿度を急激に下げることが出来るという訳です。
なので、湿度が高いと思う部屋では定期的に換気することで高湿度を手っ取り早く解消できるのでお勧めです。
また、結露は温度との関係性も強く、「高温・低湿度」の環境では発生しにくくなります。(湿度50%前後が抑えやすくなる)
まあ、何れにしても湿度を低く保つ施策が必要な事に変わりないので、湿度計を設置して目視で湿度を把握できるようにしつつ、高湿度の場合は窓を開けて換気したり、温度を高める(気温が低い場合)などの対策をすると良いでしょう。
最後に…
以上、パソコンの適性の「温度(気温)」と「湿度」、後は注意点なんかについて詳しく説明してみましたが如何だったでしょうか。
やっぱパソコンも精密機械である以上、長く利用するにはこの辺りの管理も必要不可欠と言えます。
特に、バックアップを取っていない状態でいきなり故障して使えなくなったり、元々あったデータが吹っ飛んで消えたりするとマジで思考停止状態になります…
⇒ なので、万一の時に備えて必ずバックアップを取っておくことも大切です!
今時のパソコンは作りも最新の技術が使われているので、そこまで壊れやすいという事も聞かないですが、念のため上記で書いてきた「温度(室温)や湿度」によるリスクがあるという事は常に念頭に入れておいた方が良いでしょう。
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